テツカエデ(読み)テツカエデ(その他表記)Acer nipponicum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テツカエデ」の意味・わかりやすい解説

テツカエデ(鉄楓)
テツカエデ
Acer nipponicum

カエデ科の落葉高木。別名テツノキ。日本の特産種で,本州四国九州山地に生えるが,比較的まれである。材が黒色を呈するところからテツカエデの名がついたという。葉は大型の五角形で浅く裂け基部心臓形をしている。下面は初め有毛でのちにほとんど無毛になるが,葉脈上にだけはちぢれた毛が残る。6~7月,若枝の先に細長い総状の円錐花序をつけ,淡黄色5弁の小花を開く。

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世界大百科事典(旧版)内のテツカエデの言及

【カエデ(楓)】より

…近縁種が中国~ヒマラヤ,北アメリカ東岸部に1種ずつある。またテツカエデA.nipponicum Hara(本州,四国,九州に分布),マルバカエデ(別名ヒトツバカエデ)A.distylum Sieb.et Zucc.(本州近畿以北)もオガラバナのやや近縁と思われる。(6)チドリノキ(別名ヤマシバカエデ)A.carpinifolium Sieb.et Zucc.(英名hornbeam maple)(イラスト) 山地の沢沿いにみられる小高木。…

※「テツカエデ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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