テベサ(その他表記)Tébessa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テベサ」の意味・わかりやすい解説

テベサ
Tébessa

アルジェリア北東部の都市。アナバ南方約 160km,アトラス山脈東部山間,標高 885mに位置する。前7世紀にカルタゴの前衛基地がおかれ,前 200年頃最盛期を迎えたが,ローマに征服され,5世紀からバンダル人,ビザンチン帝国,アラブに征服されて歴史から姿を消した。 1840年にフランスの統治下に入ってからは,アルジェリアの南東入口として復興。半乾燥地帯にあり,エスパルト草 (パルプ原料) ,穀物,畜産物を集散毛織物,皮革製品などを生産し,北東にはリン鉱山がある。ローマのカラカラ帝アーチをはじめ,競技場,公衆浴場,ミネルワ神殿などがあり,ビザンチン時代の城砦が威厳を添えている。伝統や習慣はイスラム的。人口 10万 7559 (1987推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android