ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テュービンゲン学派」の意味・わかりやすい解説 テュービンゲン学派テュービンゲンがくはTübinger Schule プロテスタント神学者,教会史家でテュービンゲン大学の教授であった F.C.バウルが創設した新約聖書神学派。 1835年公表の牧会書簡に対する論文のなかで,バウルは,ヘーゲル哲学をキリスト教発展史に適用し,ペテロを代表とするユダヤ人キリスト教徒を正,パウロを代表とする異邦人キリスト教徒を反,この正・反の止揚から合としての古カトリシズムが成立したと説いた。 F.K.A.シュウェーグラー,K.C.プランク,A.リッチュル,E.ツェラー,A.ヒルゲンフェルトなどがこの学派に属する。なお J.A.メーラーを代表とする別個のカトリック神学者の一団も,カトリック・テュービンゲン学派と称されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by