テレテル(その他表記)teletel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テレテル」の意味・わかりやすい解説

テレテル
teletel

フランスにおけるビデオテックス通信サービス。端末ミニテル。政府管轄下の電気通信部門フランス・テレコムにより,1983年に電子電話帳サービスを軸にして,ミニテルが無料配布され,サービスが始まった。情報検索などのほか交通宿泊の予約なども可能で,1989年末には端末数 440万台,情報提供者数 1万人をこえ,世界最大のビデオテックス通信サービスとして成長した。特徴は,安価な端末,電子電話帳サービス,全国均一料金,キオスク方式と呼ばれる独自の情報料課金方式等。サービスメニューは電子電話帳のほかに,ニュース,ファッション金融・企業・観光・書籍情報や,列車・劇場座席予約サービス,翻訳サービスなど,のちのインターネットにみられるようなサービスを提供していた。フランス・テレコムは 1996年にインターネットのサービスを始め,1997年にはテレテルのインターネットへの発展的統合方針を打ち出した。

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世界大百科事典(旧版)内のテレテルの言及

【キャプテン・システム】より

…ビデオテックス開発のパイオニアはイギリスで,郵便電気通信公社が1976年から実験サービスを開始し,早くも79年3月にはプレステルの名称で商用化している。これに刺激されて,西ドイツはビルトシルムテキストを,フランスはテレテルをそれぞれ開発している。 日本における開発実験は,郵政省,電電公社(現NTT),キャプテン・システム開発研究所が協力して1979年から83年まで進められ,新聞,出版,広告,金融機関,デパート等の企業がキャプテン・システムの普及により業態の面で大きな影響を受けるとの判断からこの実験に参加した。…

※「テレテル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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