てんず(読み)テンズ

デジタル大辞泉 「てんず」の意味・読み・例文・類語

て◦んず

[連語]《完了の助動詞「つ」の未然形+推量の助動詞「むず」の撥音化した「んず」》…てしまうだろう。…てしまおう。
「恥を見―◦んずと思へども、すべきやうなし」〈宇治拾遺・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「てんず」の意味・読み・例文・類語

て‐・んず

(完了の助動詞「つ」の未然形に「むとす」の変化した「んず」の付いたもの) …してしまうだろう。…してしまおう。
※浜田本宇津保(970‐999頃)嵯峨院「死ぬる身にてこそはあらめ、我がするわざとて、今日し尽してむずる」

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