改訂新版 世界大百科事典 「ディステギルサール山」の意味・わかりやすい解説 ディステギル・サール[山]Disteghil Sar カラコルム山脈の中央,ヒスパー・ムスターグに属するディステギル山群の主峰。標高7885mで,東側に中央峰と東峰が並ぶ。山名は放牧の家畜を囲い込む丸い石の壁の形をした雪の峰を意味する。1892年北側のシムシャール川渓谷を探検したイギリス人G.コッカーリルが発見したが,南のヒスパー氷河側からはクンヤン氷河に入り込まないと見えない。1957年イギリス隊,59年スイス隊がクンヤン氷河から試登し,60年7月8日オーストリア隊が初登頂に成功した。執筆者:酒井 敏明 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by