普及版 字通 の解説
常用漢字 13画
(異体字)
6画
[字訓] おぼれる・しずむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(弱)(じゃく)。〔説文〕十一上に水名とする。〔段注〕に、没の字は(でき)、小便の字は(にょう)が本字であるという。尿の字は卜文に象形の字があり、のち尿の字となった。〔詩、大雅、桑柔〕に「載(すなは)ち胥(あ)ひ(とも)にる」とあって、すでに没の字に用いている。
[訓義]
1. おぼれる、しずむ、ひたす。
2. ふける、おぼほる。
3. 尿と通じ、ゆばり、小便。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 オボホル・ユバリ・ヨハシ・シヅム・タダヨフ 〔字鏡集〕 オボホル・マリカク・タダヨフ・シヅム・ユバリ・オボル・スホル・トホル・ヨハシ
[語系]
・njik、搦nikは声義近く、搦(だく)はからめるようにしてもつこと。水流にとられることをという。
[熟語]
器▶・袴▶・溲▶・皿▶・愛▶・▶・音▶・鬼▶・苦▶・壺▶・志▶・死▶・者▶・酒▶・情▶・職▶・色▶・心▶・信▶・人▶・沈▶・▶・塗▶・仏▶・没▶・利▶・惑▶
[下接語]
哀・引・・援・陥・・救・済・溲・心・沮・耽・貪・湛・沈・漂・覆・焚・没・淪・惑
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報