トゲアシガニ(読み)とげあしがに

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トゲアシガニ」の意味・わかりやすい解説

トゲアシガニ
とげあしがに / 棘脚蟹
[学] Percnon planissimum

節足動物門甲殻綱十脚(じっきゃく)目イワガニ科に属するカニ。房総半島沿岸以南の西太平洋からインド洋にかけて広く分布する。水中の岩の表面をすばやく伝い歩く。甲幅約4センチメートルで、甲の輪郭は丸い。甲面は著しく扁平(へんぺい)で、ごく浅く甲域に分けられ、フェルト状の短毛で覆われている。額(がく)の左右に第1触角窩(か)が縦に切り込まれ、畳まれた第1触角が背面から見える。甲の前側縁には眼窩外歯の後方に棘(とげ)状の3歯がある。はさみ脚(あし)の掌部は膨れる。歩脚は長く、長節前縁に7、8本の棘が並ぶ。

[武田正倫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む