輪郭(読み)リンカク

デジタル大辞泉 「輪郭」の意味・読み・例文・類語

りん‐かく〔‐クワク〕【輪郭/輪×廓】

物の外形を形づくっている線。「顔の―」「―を描く」
物事の大体のありさま。概要アウトライン。「新構想の―」
[類語](1シルエット外形外見外面外貌格好かたち形状姿すがた姿形すがたかたちなりなりかたち様子身なりなりふり服装風体ふうていスタイル姿勢姿態体勢かた振りポーズ身振り所作しぐさ素振り思わせ振り演技ジェスチャー/(2概要概略大要あらまし大筋概括粗筋大意大略大概大綱概況大枠あらかたアウトライン縮図レジュメ抄録摘要提要梗概

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「輪郭」の意味・読み・例文・類語

りん‐かく‥クヮク【輪郭・輪廓】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 周囲のふちどり。物の外側を形づくる線。
    1. [初出の実例]「今行寛永通宝、体質堅厚、輪郭周正」(出典:垂加文集(1714‐24)五・書本朝改元考後)
    2. [その他の文献]〔魏志‐董卓伝〕
  3. 一定の方向から見た時の物の形。外形。アウトライン。
    1. [初出の実例]「其逞しげな体躯の黒い輪廓(リンクヮク)が今も僕の目の底に残ってゐる」(出典:忘れえぬ人々(1898)〈国木田独歩〉)
  4. 顔の目鼻だち。
    1. [初出の実例]「一刷毛に輪廓(リンクヮク)を描いて、眉と睫(まつげ)の間に自然の影が出来る」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一五)
  5. 物事のおおよそのところ。概略。アウトライン。
    1. [初出の実例]「鷲見に事の輪郭を伝へた」(出典:故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「輪郭」の読み・字形・画数・意味

【輪郭】りんかく(くわく)

ふち。へり。ふちどり。〔三国志、魏、卓伝〕五銖錢を壞して、(あらた)め鑄て小錢と爲す。大いさ五無く、好(じうかう)(銭の孔)に輪郭無く、鑪(まりよ)せず。是(ここ)に于(おい)て、輕くして物貴(たか)し。~是れより後、錢行はれず。

字通「輪」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android