との字(読み)とのじ

精選版 日本国語大辞典 「との字」の意味・読み・例文・類語

と‐の‐じ【との字】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「泊(と)まる」の語頭の「と」の字から ) 泊まることをいう。特に遊郭にいって泊まること。
    1. [初出の実例]「とのじせし宿に、そのころ上手のきこえ有太夫、二人居(おり)しが」(出典評判記・美夜古物語(1656頃))
  3. 金一分をいう、芝居茶屋などの隠語
    1. [初出の実例]「一寸お入引が有っても、トの字(ジ)つつも遣る交りなしの東っ子だ」(出典:滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む