との曇る(読み)トノグモル

デジタル大辞泉 「との曇る」の意味・読み・例文・類語

との‐ぐも・る【との曇る】

[動ラ四]空一面に曇る。たなぐもる。
「雨降らず―・る夜のしめじめと恋ひつつ居りき君待ちがてり」〈・三七〇〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「との曇る」の意味・読み・例文・類語

との‐ぐも・る【との曇】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「との」は接頭語 ) 空一面に雲がたなびいてくもる。空一面にくもる。たなぐもる。
    1. [初出の実例]「雨ふらず殿雲流(とのぐもル)夜のぬれひてど恋ひつつ居りき君待ちがてり」(出典万葉集(8C後)三・三七〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android