トムソンの原子模型(読み)トムソンのげんしもけい(英語表記)Thomson's atomic model

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トムソンの原子模型」の意味・わかりやすい解説

トムソンの原子模型
トムソンのげんしもけい
Thomson's atomic model

1903年に J.トムソンが提唱した原子模型。原子は直径が 10-10m 程度の球であり,そこに正電荷が一様に分布され,負電荷は小さい粒の形でその中にちりばめられ,全体として電気的に中性であると考える。この模型では,原子が線スペクトルを出すことは説明できたが,バルマー系列などの規則性は説明できなかった。ラザフォード散乱実験により新しくラザフォードの原子模型が出現し,この模型は姿を消すことになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android