ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トリアセテート」の意味・わかりやすい解説
トリアセテート
triacetate
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…酢酸繊維素,セルロースアセテートcellulose acetate(略してアセテート)ともいう。セルロースの酢酸エステルである三酢酸セルロース(トリアセテート)と第二次酢酸セルロース(アセテート)の2種類が製造されている。1869年にフランスのシュッツェンベルジェP.Schutzenberger(1829‐97)がセルロースを無水酢酸と加熱して作ったのが始まりで,94年にイギリスのクロスC.F.CrossとベバンE.J.Bevanはそれに硫酸または塩化亜鉛を脱水剤として加えると速やかに反応が進行することを見いだした。…
…アセテートレーヨンacetate rayonともいい,略してアセテートともいう。セルロースアセテート(第二次酢酸セルロース,単にアセテートともいう)および三酢酸セルロース(トリアセテート)で作られる繊維をともにアセテート繊維という。アセテートは1869年に発見され,第1次大戦中飛行機の翼の塗布用として用いられていたが,戦後その用途がなくなってから,イギリスで人造絹糸として用途開発され,1921年商標セラニーズCelaneseで初めてアセテート繊維が市場に出された。…
…理論的用語のため一般市場ではほとんど使われない。セルロースをアセチル化してアセチルセルロースに変え,これを溶剤に溶かして紡糸したアセテートおよびトリアセテート繊維は,代表的な半合成繊維である。綿やパルプなどを構成するセルロースは[C6H7O2(OH)3]n(nは重合度)という構造式をもつが,水酸基-OHは反応性に富みアセチル化されると,[C6H5O2(OH)3-p(OCOCH3)p]nで表される,有機溶媒に可溶のアセチルセルロースに変わる。…
※「トリアセテート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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