トレチェント(その他表記)〈イタリア〉Trecento

デジタル大辞泉 「トレチェント」の意味・読み・例文・類語

トレチェント(〈イタリア〉Trecento)

芸術史上で、1300年代の時代概念。ルネサンス美術の黎明れいめい期。→クワトロチェント

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トレチェント」の意味・わかりやすい解説

トレチェント
Trecento

イタリア語で「300」の意。 1300年代,すなわち 14世紀をさす。美術史では初期ルネサンスのイタリアの美術様式をさす場合に用いる。ジョット,ピサーノ,チマブーエやドゥッチオらがその代表的画家

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世界大百科事典(旧版)内のトレチェントの言及

【アルス・ノバ】より

…14世紀のフランス音楽をさす。同時代のイタリア音楽をも含めることがあるが,様式的にはかなりの差があるので,イタリアのアルス・ノバは〈トレチェント〉と呼ばれることが多い。元来〈アルス・ノバ〉は作曲家兼理論家フィリップ・ド・ビトリーの音楽理論書(1320ころ)の題名で,高度な記譜法を完成することによって,13世紀フランスの音楽様式であるアルス・アンティカ(〈古い芸術〉)に対する〈新芸術〉のきわめて複雑なポリフォニー技法を説明したものである。…

【イタリア音楽】より

… 盲目の音楽家ランディーニFrancesco Landiniは,14世紀のイタリア音楽を代表する。この時代のイタリア音楽に対して,アルス・ノバ,またはトレチェント(14世紀の意)という呼称が用いられる。
[ルネサンス]
 西洋音楽史では通常1450(または1430)‐1600(または1580)年ごろをルネサンスとしているが,この時代の初期から中期にかけて,少なくともクラシック系の音楽の分野でのイタリア人の創作活動はふるわなかった。…

※「トレチェント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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