改訂新版 世界大百科事典 「トレド会議」の意味・わかりやすい解説 トレド会議 (トレドかいぎ) 西ゴート族支配下のスペインの首都トレドで,702年までに18回開かれた教会会議。第1回はまだローマ時代の397-400年に開かれ,プリスキリアヌス主義が弾劾された。第3回(589)は,それまでアリウス主義を奉じていた西ゴート王レカーレドがカトリックに改宗した会議として知られるが,この第3回よりトレド会議は西ゴート王国の政治機構の一つとなり,世俗的問題も討議されることになった。第4回(633)はセビリャのイシドルスが主宰し,第12回(681)はトレド大司教座のスペインにおける首位権を確定した。執筆者:森安 達也 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by