トレビゾ(その他表記)Treviso

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トレビゾ」の意味・わかりやすい解説

トレビゾ
Treviso

イタリア北東部,ベネト州トレビゾ県の県都。ベネチアの北約 30kmに位置する。もとタルビジウムと呼ばれたケルト人の町であったが,ローマ領となり,カルル大帝の時代には重要な造幣所がおかれた。 1339年ベネチアに譲渡され,次いでフランス,オーストリア領を経て 1866年イタリア王国に合併。旧市街を囲む城壁は,16世紀初頭建設されたもの。現在食品,繊維セメント,紙,化学肥料などの工業が盛ん。市内には,ティツィアーノの『受胎告知』を蔵する大聖堂 (1141) ,14世紀ゴシック様式の聖ニコロ聖堂,博物館などがある。修復されたものの,第1,2次世界大戦でこうむった芸術作品の被害は大きい。人口8万 3222 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android