ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トン税・ポンド税」の意味・わかりやすい解説 トン税・ポンド税トンぜい・ポンドぜいtonnage and poundage 14世紀中頃以来のイギリスの輸出入関税。国王収入となる。トン税は 12世紀に始ったらしいが,一般化したのは 1350年からで,輸入ワイン 1t (容量単位) あたり初め2シリング,のち3シリング徴収。ポンド税の始りは 13世紀らしいが,やはり 14世紀なかばから恒例化。一般の輸出入商品に商品の価格1ポンドあたり6ペンスから8ペンスを経て最終的には1シリングを課税された。両税とも 73年議会で正式に承認され,イギリスの貿易促進と港湾整備のための費用として,国王に提供され,1415年からは国王に終身認められた。チャールズ1世は1年の期限付きで認められたにもかかわらず,議会の同意なしで徴税したため,1629年議会は課税を拒否。その後アン女王,ジョージ1世治世に恒久的なものとされたが,1787年廃止。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by