…古くは船外に木片(ログlog)を投じて,これを基準にして速力を測ったことによる。現在のログには,船尾から曳航した回転翼の回転から航程を求める形式,船底にパイプを出しピトー管の原理で速力を測定する形式,水中に磁場を作り,流水(導体)がこれを横切るときに生ずる起電力から船の速力を求める電磁ログなどがあり,ドップラー効果を利用したドップラーソナーも使用されている。電磁ログおよびドップラーソナーは後進時にも速力の計測が可能であって,従来のログにはない特徴をもち,しかも精確に測定できる。…
…(3)電磁ログ 船底に突き出した受感部内のコイルに交流電流を流して磁場を発生させ,船の進行に伴って後方に移動する周辺の海水(導体)がこの磁場を横切るとき,電磁誘導の法則によって生ずる,海水の移動速度に比例した信号電圧を検出するもので,0.1ノット以下の低速力や後進速力も計測できる。(4)ドップラーソナー 船底から海底に向けて超音波を発射し,ドップラー効果を受けた反射波の周波数から船速や横方向の移動速度を計測するもの。対地速力が計測できる。…
※「ドップラーソナー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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