ナイセリア(英語表記)Neisseria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナイセリア」の意味・わかりやすい解説

ナイセリア
Neisseria

真正細菌類ナイセリア科の細菌。2細胞ずつが1対になっている球菌であるが,互いに付着している面はやや平らになっているため双球菌 Diplococcusと呼ばれたこともある。グラム陰性菌病原性があり,ある種は溶血性をもっている。ナイセリアゴノロエエ N. gonorrhoeaeは一般にゴノコックス gonococcusとも呼ばれ,1879年に A.ナイセルによって淋病病原体として,生殖器道に排出された膿から発見されたもの。ナイセリア属の基準種。この菌はヒトに対してだけ自然感染し,成長の適温が 37℃で,25℃以下では成長できない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android