日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナッハマンゾーン」の意味・わかりやすい解説
ナッハマンゾーン
なっはまんぞーん
David Nachmansohn
(1899―1983)
ロシア生まれのアメリカの生理化学者。ベルリン大学、ハイデルベルクのカイザー・ウィルヘルム研究所(現、マックス・プランク研究所)、パリ大学などで研究し、1939年アメリカに渡り、初めはエール大学にいたが、のちコロンビア大学に移り、同大学医学部教授になった。彼の研究は神経の伝達に関する生化学がおもなもので、とくに興奮伝達物質であるアセチルコリンとコリンとの相互転換に関与するアセチルコリンエステラーゼ(コリンエステラーゼⅠ)、コリンエステラーゼ(偽コリンエステラーゼ)、コリンアセチルトランスフェラーゼなどの酵素の性状や機能に関する研究で知られる。
[宇佐美正一郎]
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