アセチルコリンエステラーゼ(英語表記)acetylcholinesterase

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アセチルコリンエステラーゼ
acetylcholinesterase

アセチルを省略してコリンエステラーゼということが多いが,体の中には2種類のコリンエステラーゼがある。そのうちアセチルコリンエステラーゼは神経組織や筋肉などに含まれている酵素で,副交感神経が興奮すると,その末梢に遊離されるアセチルコリンをただちに分解して,コリンと酢酸にしてしまい,神経系の刺激伝導に関係のある働きをする。コリンエステラーゼにはもう一つ,偽性コリンエステラーゼといって,アセチルコリンのほかにさまざまのコリンエステルを分解する酵素が血清,肝,膵,肺などに含まれている。測定したこの値が異常値の場合は,ネフローゼ症候群や,肝硬変など重症の肝疾患が疑われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android