ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナポ州」の意味・わかりやすい解説 ナポ〔州〕ナポNapo エクアドル北東部の州。州都テナ。北はコロンビアと国境を接し,東はペルーに続く。アマゾン川の左岸支流ナポ川の上流域に属し,大部分が熱帯雨林におおわれた平地から成るが,西部には州境に沿ってアンデス山脈が連なる。わずかに自給農業が行われる程度の人口希薄な未開発地域であるが,1960年代末コロンビアとの国境近くで油田が発見されて以降,アメリカの石油会社によりその開発が進められ,72年には北西部のラゴアグリオからアンデスを越えて太平洋岸のバラオ港までパイプラインが通じた。現在エクアドルで最も重要な油田地帯であり,80年代後半にはエクアドル政府が油田の経営権を握った。面積3万 3409km2。人口 10万 3387 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by