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国境 こっきょう boundary; border

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国境
こっきょう
boundary; border

隣接する国家の間で領域の限界を示す線。通常は隣接する国家間の条約で定められるが,国際慣習法による場合もある。河川や山脈などが自然的国境となっている場合で,条約が存在しない場合には,次の原則によって国境を定める。

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デジタル大辞泉の解説

くに‐ざかい〔‐ざかひ〕【国境/国界】

国と国との境。こっきょう。「―の峠」

こっ‐きょう〔コクキヤウ〕【国境】

隣接する国と国との境目。国家主権の及ぶ限界。河川・山脈などによる自然的なものと、協定などによって人為的に決定するものとがある。くにざかい。「国境を固める」「芸術に国境はない」

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百科事典マイペディアの解説

国境【こっきょう】

国家領域の限界。具体的には一国の領土領海領空の限界。河川(中央線など),山脈(分水嶺など),湖水,海洋など自然的条件によるものと,条約,民族関係,道路,経線・緯線など人為的条件によるもの(標柱,石,遮断棒,壁など人工的標識が国境を表す)とがある。
→関連項目中越国境問題

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世界大百科事典 第2版の解説

こっきょう【国境】

国家の領域を,他国の領域または無主地または公海から分かつ地球表面上の線。国境は,標識で示されることもあれば,示されないこともある。河川,山脈などの自然が国境になる場合もあれば,標柱,石,遮断棒,壁などの人工的標識が国境をあらわす場合もある。 河川が国境になる場合は,航行不可能の河川と航行可能の河川に分ける。前者では,原則として,両岸からの中央線が国境になる。後者では,原則として,タールベーク(下流に向かう航路)の中央線が国境になるが,航路が複数あるときは,主要な航路の中央線が国境である。

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大辞林 第三版の解説

こっきょう【国境】

国家と国家とのさかい。国家主権のおよぶ限界線。地理的条件を利用した自然的国境と、緯度・経度などによる人為的国境とがある。くにざかい。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国境
こっきょう
boundary

国家領域の限界をいう。国家領域は、主権国家の管轄権が空間的に及ぶ範囲であるが、領土、領水、領空よりなり、その限界面が地球と交錯する線を国境とよぶ。陸続きで隣国と接している場合には、相互に限界を画するのが国境である。国境を基線とした上下に垂直な限界内で、国家の領域権は機能しうる。
 古代や中世においては、国家は人的結合を基礎とし、明確な国境線は存在しなかった。しかし、近代主権国家は領域国家として成り立っているのであり、国境線は国家存立の基盤をなし、きわめて重要なものとなった。領土保全に対する侵害は国境を越えるか否かが基準となり、国境をめぐる紛争は領域の得喪に結び付く重大な問題となるのである。歴史的にも、現在においても、領土・国境紛争は国際紛争のなかで大きな部分を占め、武力衝突に至る場合も多いのである。国境紛争は、かならずしも理論的に明確に決定できない場合が多く、また、当事国が感情的になりやすく、その解決に長い年月と多くの労力が費やされる場合が多い。したがって、もっともよいのは、国境紛争を国際裁判によって解決することであり、事実、多くの裁判例が存する。なお、最近の国境紛争としては、ベトナム・カンボジア国境画定、中ロ国境、エクアドル・ペルー国境など未解決の問題が少なくない。
 国境の決め方については、これを画定する国際法上の基準があるわけではなく、海洋・河川・湖沼・山脈・分水嶺(ぶんすいれい)などの自然の地形や、住民の民族的関係・伝統・慣行、あるいは、道路、運河、緯線、経線などの人為的な基準が用いられるなど、伝統的・慣習的に定められたり、国家間の合意・慣行に基づいて設定される。河川が利用される場合には通常タールベークTalwegの原則によって処理されてきた。この原則によれば、船舶の航行可能な国際河川の場合には下流へ向かう航路の中央線、航行不可能なものについては川幅の中央線を国境線とする。湖水、内海、領海などの場合にも、対置する場合には両岸からの中央線、隣接する場合には近接線とするのが普通である。一般に、国境の画定は、関係国間の条約に基づいて行われ、具体的な条約規定を作成する際に前述の基準が用いられるが、しばしば、この国境条約の解釈をめぐって紛争が生じる。たとえば、現在のアラスカのアメリカとカナダ間の国境は、1825年のイギリス・ロシア間の条約によって決められた国境線が基になっており、北部では西経141度線が採用されて明確であったが、南部で採用されたポートランド海峡がどこをさすかについて争いとなった。また、中南米では、国家独立当時の旧植民地の行政区画を採用して国境線とするウティ・ポッシデティスuti possidetisの原則によるが、この適用をめぐって紛争が多く生じている。アフリカについては、19世紀末のヨーロッパ帝国主義列強による「アフリカの分割」と植民地支配の結果、国境線は、自然の地形や民族関係を無視したきわめて人為的なものとなっており、しばしば紛争の原因となっている。なお、最近では、国境そのものではないが、国家領域の外側に設けられた排他的経済水域などの資源分割を中心とした隣国との境界画定問題が増加している。[広部和也]

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世界大百科事典内の国境の言及

【国】より

…戦国時代になると,その争乱は〈国郡境目相論(こくぐんさかいめそうろん)〉を基本軸に展開する。戦国大名は領土協定(国分(くにわけ))などによって同盟関係を結びあったが,その場合の領土協定の単位となったのは一国,半国,郡といった行政単位であり,その境界線は国境や郡境などであった。戦国大名の領土争奪戦も国郡制の枠組みに規定されていたのである。…

【境】より

…あらゆる事物や空間を区切るさまざまな仕切り(境界)。歴史上,境は原始社会から現代に至るまで,小は家と家の境,耕地と耕地の境などから,大は国郡などの行政区分上の境や国境まで普遍的に存在する。 日本の古代では,山や川などの天然・自然の境界物が基本的な境とされていた。…

【境】より

…あらゆる事物や空間を区切るさまざまな仕切り(境界)。歴史上,境は原始社会から現代に至るまで,小は家と家の境,耕地と耕地の境などから,大は国郡などの行政区分上の境や国境まで普遍的に存在する。 日本の古代では,山や川などの天然・自然の境界物が基本的な境とされていた。…

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