最新 地学事典 「ナン縫合帯」の解説
ナンほうごうたい
ナン縫合帯
Nan suture zone
タイにおける西側のShan-Thai(Sibumasu)と東側のIndochina両大陸地塊の間の縫合帯。過去に存在したPalaeo-Tethysの位置に相当し,北方へは中国雲南省西部のChanging-Menglian帯に,南方へはマレー半島のBentong-Raob帯へ延長。蛇紋岩基質中に変成岩・超苦鉄質岩を含む緑色岩類・チャート・石灰岩などの外来岩塊を含む蛇紋岩メランジュ帯が特徴。縫合帯のチャートや石灰岩はペルム紀初~後期の放散虫やフズリナ化石を産する。縫合帯の西側の付加体(チャート-砕屑岩シーケンス)のチャートとメランジュを不整合に被覆するジュラ系(?)のチャート礫が,三畳紀中期の放散虫化石を含むことから,縫合の時期は三畳紀後期とみられる。
執筆者:波田 重煕
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

