ニクザキン(読み)ニクザキン(その他表記)Hypocrea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニクザキン」の意味・わかりやすい解説

ニクザキン(肉座菌)
ニクザキン
Hypocrea

子嚢菌類核菌目ニクザキン科。この属のものは世界中に分布し,100種ほど知られている。枯れ木や木化したキノコの上などにつく。子実体は肉質で鮮かな色の子座から成り,その形は不規則で平らな粒状で,多数の被子器はその組織中に埋没していて,別段頸部を突出せず,表面からは単にその開孔がみられるだけである。子嚢は線形で1子嚢内には2細胞から成る8個の子嚢胞子ができ,これはその頂部から出るとき再び2胞子になるので合計 16個の胞子が開口部より白色紐状になって出てくる。なお日本ではヒダナシタケ目のサルノコシカケ属 Polyporusに寄生するキンセイボタンタケ H. fungicolaが知られているが,これはやや硬くレモン色ないし帯緑黄色をしている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む