ニッサンシルビアCSP311型

日本の自動車技術240選 の解説

ニッサン シルビアCSP311型

初代シルビアはフェアレディのシャシーの上に2シータークーペのボディをのせたセミカスタムメイドのスペシャルティカーとして昭和40年に発売された。流麗なスタイリングは、『宝石のカット』と絶賛された。ボディはベテラン職人により継ぎ目なく仕上げられ、ラジエターグリルはアルミ材を削り出す手の込んだ造りだった。1.6Lツインキャブ付き90馬力エンジンを搭載し、わが国初のポルシェタイプのクロスレシオの4速フルシンクロトランスミッションと、新型式のダイヤフラムスプリングクラッチを備え、ヨーロッパ同クラスのスポーツカーをしのぐ高性能を発揮するとともに、標準装備の安全ベルト、広い視界など、高速時における安全性にも細かい配慮がなされていた。生産期間は昭和40年~43年までのわずか3年間しかなく、価格も約120万円(フェアレディ1600は93万円)と高かった。保管場所日産自動車(株)座間事業所 (〒228-0012 神奈川県座間市広野台2-5000)
製作(製造)年1966
製作者(社)日産自動車株式会社
資料の種類量産品
現状保存・非公開
車名ニッサン シルビア
モデル名CSP311型
会社名日産自動車(株)
製作開始年1966
車種・用途乗用車
実車所在/模型日産自動車・座間
スタイルクーペ
ドア数2ドア
乗員2名
車両重量980kg
バンパースチール
ステップなし
全長3,985mm
全幅1,510mm
全高1,275mm
タイヤサイズ゙5.60-14-4P
フレーム箱断面Xメンバー
前軸ウィッシュボーンボールジョイント式
後軸半浮動式
軸距2,280mm
前トレッドx後トレッド1270×1198mm
車高調整なし
ステアリングカム&レバー
ダンパー前後油圧式筒型複動
スタビライザー前トーションバー式
走行安定装置なし
原動機名R型
冷却/気筒配列水冷/直4
弁機構OHV
気化器2連横向可変ベンチュリ型
内径x行程87.2×66.8mm
排気量1595cc
点火系蓄電池コイル式
最高出力/回転数90ps/6000rpm
最大トルク/回転数13.5kgm/4000rpm
過給機なし
可変システムなし
燃料タンク容量43L
ハイブリッドシステム形式なし
変速機4速フロア(フルシンクロ)
駆動方式FR
モード燃費-
参考文献1)『日産自動車30年史』日産自動車、1965年 2)『日本の名車100台』立風書房 3)国産自動車諸元表1966
その他事項シャシー重量:500kg;前照灯:4灯式シールドビーム式;足ブレーキ:前ディスク式後リーディングトレーリング式;手ブレーキ:機械式後2輪制御;最終減速:4.111;最高速度:165km/h;

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

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