大学事典 の解説
ニューヨーク大学アブダビ校[アラブ首長国連邦]
ニューヨークだいがくアブダビこう
アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビ市にある,ニューヨーク大学初の海外分校。UAEを構成する首長国の一つ,アブダビ首長国政府が100%出資し2010年に私立大学として設置した。アブダビ政府は豊富な石油収入を活用し,世界トップクラスの大学の誘致に取り組み,2006年にはパリのソルボンヌ大学アブダビ校(アラブ首長国連邦),2007年にはINSEADアブダビ・センター(アラブ首長国連邦)が開設された。ニューヨーク大学アブダビ校は世界最高水準のリベラルアーツ・カレッジを目指し学士課程教育として芸術・人文,工学,理学,社会科学の各分野で22の主専攻(メジャー),450のコースを提供する。学生対教員の比は8:1。1クラス平10人以下の少人数教育を実施しており,教授言語は英語である。世界100ヵ国以上から900人以上の学生が学んでいる。世界中から入学希望者を集め,厳しい選抜を経て入学者を決定していることで知られる。アメリカの中部地域高等教育委員会からアクレディテーションを獲得している。
著者: 和氣太司
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報