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工学 こうがく engineering

翻訳|engineering

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

工学
こうがく
engineering

学問体系は古くギリシアフィロソフィア philosophiaに端を発し,ローマ期に自然科学 scientiaが分化したが,技術が工学として分化したのは比較的近年で,蒸気機関の発祥地イギリスでさえ,名門大学では最近まで工学部がなく,それは philosophyの一分科とされた。

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デジタル大辞泉の解説

こう‐がく【工学】

基礎科学を工業生産に応用するための学問。機械工学土木工学電子工学などのほか、人間工学などその研究方法を援用した自然科学以外の分野のものにもいう。

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百科事典マイペディアの解説

工学【こうがく】

元来は軍事技術のみを意味したが,18世紀以降は非軍事面の技術(civil engineering)の発展とともに,エネルギーや資源を利用して便宜を得る技術全般を指すようになった。
→関連項目応用物理学

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世界大百科事典 第2版の解説

こうがく【工学 engineering】

工学は,古くは軍事技術military engineeringだけを意味した。しかし,18世紀以来,軍事以外の技術civil engineering(現在は土木工学の意味)が発展し,それ以来,工学とは,エネルギーや資源の利用を通じて便宜を得る技術一般を意味するようになった。本項では,後者の意味での近代工学の形成とその教育体制の整備に関して歴史的概観を示す。
[近代工学教育の形成と展開]
 フランス土木工学校École des Ponts et Chausées(1747設立)やフライベルク鉱山学校Bergakademie Freiberg(1765設立)など,18世紀中葉以降,ヨーロッパ各地では各種の技術学校が設立されはじめた。

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大辞林 第三版の解説

こうがく【工学】

科学知識を応用して、大規模に物品を生産するための方法を研究する学問。広義には、ある物を作り出したり、ある事を実現させたりするための方法・システムなどを研究する学問の総称。 〔「工学字彙」(1886年)に英語 engineering の訳語として載る〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

工学
こうがく
engineering

語源の「エンジン」はラテン語の「考案」に由来し、「エンジニアengineer」とは、軍事用具・施設、たとえば弩砲(どほう)、浮き橋、攻撃塔などを設計・使用する職業人のことであった。その職業人仲間から尊敬されたイギリス人スミートンは、市民工学civil engineeringを提唱し、1771年、これまでの軍事工学でなく、街路・給水・運河など一般市民に役だつ職業人を結集した。1818年世界最初の市民工学会Institution of Civil Engineeringがイギリスで結成され、工学を「自然にある大きな動力源を人間に役だつように支配する術」と定義した。したがって、この学会は全工学を代表していたが、運河・橋・道路を建設したテルフォードが初代会長に就任したように土木工学が主流を占めていた。日本では土木学会とよばれる。
 その後、蒸気機関車が発達し、この学会からG・スティーブンソンを初代会長とする機械工学会が1847年に分化、独立した。さらに電信機器の発達からW・シーメンズを初代会長とする電信工学会が71年に創立したが、電力機器の急速な発達により81年に電気工学会と改称した。日本では明治の初め工部省内の工学寮が発展改組した工部大学校が工学教育の起源となり、土木・機械・電気・建築・鉱山・化学・冶金(やきん)・造船などの学科が今日まで基本的に受け継がれ、その卒業生が日本工学会を結成した。
 工学の専門分化は20世紀にさらに進み、化学工学、材料工学、原子力工学などが生まれ、機械・装置・施設などの労働手段体系以外の、人間・社会部門にも工学の方法を適用する人間工学・経営工学・社会工学・教育工学・都市工学・環境工学・情報工学など、人文・社会科学との新しい境界領域を設定している。
 工学の方法は自然科学部門にも適用され、生物工学・宇宙工学・海洋工学などの境界領域に次々と進出し、理学・農学・医学の工学化、工学の理学化を招いている。しかし、あまりにも細分化、専門化された工学を教育的立場から統一し、自然科学の基礎理論から再編成しようとする基礎工学、技術史によって工学に人文・社会科学的視点を導入する工学概論の試みがなされている。また工学の隣接概念である技術学(テクノロジー)との区別が論じられ、工学とは工業技術学であるという定義もみられるが、語源と源流をたどれば、工学は職業専門的、技術学は一般教養的な歴史的性格の差異をもつことがわかる。[山崎俊雄]

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世界大百科事典内の工学の言及

【応用数学】より

…さらに確率過程論の飛躍的な進歩から時系列解析,統計力学との交流など自然科学の各分野にわたり,さらには社会科学や心理学などにいたるまで深い交流を保っている。(3)工学 電気工学は古くからフーリエ解析や微分方程式論などを通じて数学と深い交流を保ってきた。ところが工業界におけるオートメーション化と技術革新は自動制御の理論を求め,とくに最適制御の理論は変分法や微分方程式論に新たな分野を確立させるにいたった。…

【技術】より

…その一つは,科学と技術とのかかわり合いの変化を歴史的にふりかえることが不可能になる,ということである。科学技術はすぐれて20世紀の産物であり,近代的な工学の成立以前は,科学と技術との関係は疎遠であった。両者を一つのプロジェクトのなかで同時並行的に進める,というスタイルが興隆するのは,さらにのちの第2次大戦期からである。…

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