誘致(読み)ユウチ

精選版 日本国語大辞典 「誘致」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐ちイウ‥【誘致】

  1. 〘 名詞 〙
  2. さそい寄せること。招き寄せること。また、企業などに働きかけてその土地へ来るようにしむけること。
    1. [初出の実例]「我兵踵上大戦、佯郤上舟、以誘致義経、幾獲而逸之」(出典日本外史(1827)一)
    2. 「工場誘致に浮身をやつしている地方都市が」(出典:日本拝見‐八幡(1955)〈浦松佐美太郎〉)
    3. [その他の文献]〔漢書‐武帝紀〕
  3. 結果としてある事態ひき起こすこと。
    1. [初出の実例]「其の浸蝕は即ち岩石の敗を誘致し」(出典:日本風景論(1894)〈志賀重昂〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「誘致」の読み・字形・画数・意味

【誘致】ゆう(いう)ち

さそい出す。〔漢書、武帝紀〕(元光二年)夏六大夫韓安國を軍將軍と爲し、衞尉李廣を驍騎(げうき)將軍と爲し、~三十の衆を將(ひき)ゐて馬邑谷中に屯(たむろ)し、單于(ぜんう)を誘致し、之れをせんと欲す。單于塞に入り、之れを覺(さと)り走りて出づ。六、軍罷(や)む。

字通「誘」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android