ぬらむ(読み)ヌラム

デジタル大辞泉 「ぬらむ」の意味・読み・例文・類語

ぬ◦らむ

[連語]《完了の助動詞「ぬ」の終止形推量の助動詞「らむ」。「ぬらん」とも》きっと…したであろう。…てしまったに違いない。
「ぬばたまの夜明かしも舟はぎ行かな三津の浜松待ち恋ひ―◦らむ」〈・三七二一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぬらむ」の意味・読み・例文・類語

ぬ‐・らむ

  1. ( 完了の助動詞「ぬ」の終止形に推量の助動詞「らむ」の付いたもの ) すっかり…てしまっているだろう。きっと…ているだろう。
    1. [初出の実例]「秋されば置く露霜にあへずして都の山は色付き奴良牟(ヌラム)」(出典万葉集(8C後)一五・三六九九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android