露霜(読み)ツユジモ

デジタル大辞泉 「露霜」の意味・読み・例文・類語

つゆ‐じも【露霜】

《古くは「つゆしも」》
。また露、特に凍ってなかば霜となった露。水霜 秋》「―の烏がありく流離かな/楸邨
年月星霜せいそう
「―はあらたまるとも」〈新古今仮名序
[類語]薄霜初霜別れ霜早霜遅霜霜柱降霜晩霜朝露雨露あめつゆ雨露うろ夜露白露しらつゆ白露はくろ下露上露結露甘露

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「露霜」の意味・読み・例文・類語

つゆ‐しも【露霜】

  1. 〘 名詞 〙 ( 後世「つゆじも」とも )
  2. 露と霜。あるいは、単に露のこと。または、秋の末に、露が凍りかけて霜のようになったもの。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「秋されば置く都由之毛(ツユシモ)に耐(あ)へずして都の山は色づきぬらむ」(出典万葉集(8C後)一六・三六九九)
  3. としつき。歳月星霜
    1. [初出の実例]「露じもはあらたまるとも、松ふく風のちりうせず、はる秋はめぐるとも」(出典:新古今和歌集(1205)仮名序)

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