最新 地学事典 「ネオジム同位体比」の解説
ネオジムどういたいひ
ネオジム同位体比
neodymium isotope ratio
Ndは七つの安定同位体をもつ。147Smが143Ndに放射壊変する結果,自然界における143Nd/144Nd比は87Sr/86Sr比と同じく物質の履歴に応じてさまざまな値をとる。変動幅が小さいので隕石の値(現在の値は0.512638)を基準とした1万分率(ε値)で表す。一般にマントルおよびそれに由来する岩石は正の値,地殻物質は負の値をとる。142Ndは消滅核種146Smに由来するものを含み,地球物質中で均質化されていないとの考えもある。
執筆者:田中 剛
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

