田中(読み)タナカ

デジタル大辞泉 「田中」の意味・読み・例文・類語


た‐なか【田中】

田の中。また、田に囲まれた所。転じて、いなか。
「―の一と筋道の五六町ほどは何も無きに」〈露伴・夜の雪〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「田中」の意味・読み・例文・類語

た‐なか【田中・田間】

  1. 〘 名詞 〙 稲田にかこまれたところ。田んぼの中。また、田のほとり。転じて、田舎
    1. [初出の実例]「はかなしや田中の里は稲妻の程なきかげをたのめてぞふる〈源顕仲〉」(出典:永久百首(1116)秋)
    2. 「家々は野中田なかなりければ」(出典:平家物語(13C前)八)

たなか【田中・田仲】

  1. 姓氏の一つ

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「田中」の解説

田中
たなか

[現在地名]津南町上郷上田 田中

外丸とまる村の枝村。押付おしつけの南。南の信濃川対岸はあしさき村枝村小下こさがり、北の背後上野うわの正保国絵図に高六八石余とみえる。正保三年(一六四六)の古高につき指上帳控(津端一郎氏蔵)では田一五石四斗余・畑三三石五斗余・青苧高一三石九斗余・白布高三石二斗。延宝五年(一六七七)訴状(清水礼二郎氏蔵)によると、小下りの田地のうち三分一が田中分となっているため、外丸村・芦ヶ崎村両村分の諸役を勤めて難渋するとある。同七年の外丸郷中高辻(津端一郎氏蔵)では、寅の検地で五六石五斗余を検出、ほかに田中新田の高四石六斗余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android