化学辞典 第2版 「ネプツニル塩」の解説
ネプツニル塩
ネプツニルエン
neptunyl salt
ネプツニウムの酸化数2,4,5,6のネプツニウム塩のうち,酸化数の高いものは,NpO2+(Ⅴ),NpO22+(Ⅵ)のネプツニルイオンを陽イオンとする塩となり,硝酸ウラン塩UO2(NO3)2・2H2O類似のネプツニル塩をつくる.UⅤ/UⅥの標準酸化還元電位が+0.05 V に対し,NpⅤ/NpⅥの場合は+1.15 V で NpⅤが得られやすい.NpⅤの共有結合半径0.147 nm,NpⅥは0.141 nm で,NpO2+は緑色を示し,NpO22+はピンクまたは赤色である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報