日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥンク
のいえちゅるひゃーつぁいとぅんく
Neue Zürcher Zeitung
スイスのチューリヒに本社があるノイエ・チュルヒャー・ツァイトンク(NZZ)社が発行する高級全国日刊紙(朝刊、ドイツ語、タブロイド判)。題号は「新チューリヒ新聞」の意。日曜日を除く週6日発行。1780年に週2回発行の『チュルヒャー・ツァイトゥンク』として発行を開始しており、現存する世界で最古の新聞の一つ。1821年に週3回の発行となった際に、現在の題号に変更された。2002年から日曜版として『NZZ・アム・ソンターク』の発行が始まった。センセーショナリズムに抗し、経済的にはリベラル、政治的には中道主義的な論調を掲げる。東京を含め、世界の33か所に海外支局、45人の特派員をおいている。発行部数はスイス国内で約14万部、国外を合わせると約16万部(2010)。
また、同紙を核とするNZZメディアグループは、スイス国内で発行される新聞『ザンクト・ガーラー・タークブラット』『ノイエ・ルツェルナー・ツァイトンク』のほか、印刷会社、出版社、番組制作会社、電子メディア等に主要株主として資本参加する、スイスを代表するメディアグループである。
[伊藤高史]