のしいか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「のしいか」の意味・わかりやすい解説

のしいか

するめの加工品。するめを調味液につけたのち、薄く伸ばしてつくる。江戸時代、松前(まつまえ)藩(北海道)の特製品で、将軍家へ毎年献上されていたという。本来は、するめをみりんに浸したあと木槌(きづち)で打ち伸ばしたものである。現在は、するめの足、えんぺらなどを取り除いた胴の部分をぬるま湯につけて皮をはぎ、しょうゆ、砂糖、塩などをあわせた調味液につけたのち火であぶる。これをローラーの間を数回くぐらせて伸ばす。そのままおやつに、また酒のつまみに用いられる。

河野友美

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android