松前(読み)マツマエ

大辞林 第三版の解説

まさき【松前】

愛媛県中西部、伊予郡の町。松山市の南に接し、伊予灘に面する。

まつまえ【松前】

北海道渡島おしま半島南端にある町。一五世紀半ばに武田信広がこの地を平定、五代慶広が福山城を築き、松前氏を称して城下町とした。江戸時代、蝦夷えぞ地経営の中心地。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

松前
まつまえ

北海道の松前地方は昆布の名産地であったので、昆布を用いる料理に松前という文字を使う。松前煮は甘露(かんろ)煮の一種で、白焼きのハゼ、フナ、アユなどを甘露煮にして、これに昆布も煮て加えたもの。松前揚げは材料(エビ、サヨリなど)に小麦粉をまぶし、卵の白身をつけて細かく刻んだ昆布をまぶしてさっと揚げる。松前漬けは細く刻んだするめと昆布を加えてみりんじょうゆ漬けにしたものである。[多田鉄之助]

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精選版 日本国語大辞典の解説

まつまえ まつまへ【松前】

[1] 北海道南西部、渡島(おしま)半島南端の地名。もともとアイヌ民族が住みついていた土地であるが、鎌倉時代から和人が来住し、室町後期、武田信広(蠣崎信広)がコシャマインの戦いの後、道南を次第に占領。蠣崎氏五代慶広が秀吉・家康に所領安堵をうけて松前氏と改称し、江戸時代には松前氏の城下町。漁業が主。江戸初期から昭和一五年(一九四〇)まで福山と称した。
[2] 〘名〙 ((一)が名産地であったところから) 「こんぶ(昆布)」の俗称。
※雑俳・川柳評万句合‐宝暦一一(1761)梅一「枩前と五嶋は恋のはれ道ぐ」

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