改訂新版 世界大百科事典 「ハギアトリアダ」の意味・わかりやすい解説 ハギア・トリアダHagia Triada クレタ島にあるミノス文明時代のファイストス王の離宮遺跡。ファイストスの南方約4km。山と海と平野を眺める景勝の地を占める宮址は,L字形に連続する多くの室の集合体である。主要部分は北西部にあって,角柱のある主室,祭室,その他の諸室に倉庫,テラス等が集まる。出土品のなかで,保存のよい壁画と凍石製の浮彫杯は,近くの墓から発見された礼拝図を描いた彩色石棺とともに,とくに有名である。執筆者:村田 数之亮 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by