ハムセ族(読み)ハムセぞく(その他表記)Khamse

改訂新版 世界大百科事典 「ハムセ族」の意味・わかりやすい解説

ハムセ族 (ハムセぞく)
Khamse

イラン南西部のファールス州に遊牧する五つの部族の連合体の総称。ハムセという名前はアラビア語で〈5〉を意味する数詞に由来するが,この連合体を構成する部族はトルコ系のバハールルー,エイナールルー,ナファル,イラン系のバーセリー,そしてアラブである。この5部族は民族系統も社会組織も異にするが,1861年,シーラーズ近郊で力をもつカシュガーイー族の強大化を恐れたカージャール朝の州政庁と有力商人カバーム家が,その主導のもとに5部族を結集し,対抗勢力としてこの連合体をつくった。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のハムセ族の言及

【ノルウェー】より

…しかしノルウェーのように次の時代,主として1880年代,90年代に世界的な芸術家を集中的に輩出させた例はほかにない。すなわち劇作家イプセン,詩人ビョルンソン,作曲家グリーグ,画家ムンク,小説家ハムスンらの名が挙げられる。彼らはいずれも生涯の少なからぬ時期を外国で過ごし,そこで自己の芸術表現能力を磨いたにもかかわらず,絶えず自らのノルウェー性を自覚して,故国に舞い戻る。…

※「ハムセ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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