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部族 ぶぞく tribe

翻訳|tribe

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

部族
ぶぞく
tribe

一般に共通の言語を話し,一定の共通した領域をもち,同質的な文化と伝統をもった人々の集団をさす。部族の経済や政治,宗教は,リニージ氏族といった親族集団,世帯や村落といった血縁・地縁集団によって構成されており,外部に対しては一定の閉鎖性を示す政治的統合性をもつ場合が多いとされる。

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デジタル大辞泉の解説

ぶ‐ぞく【部族】

一定の地域に住み、言語・宗教・慣習など共通の文化を共有し、同族意識の下に統合されている人々の集団。

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百科事典マイペディアの解説

部族【ぶぞく】

英語のトライブtribeの訳。一定の領域に居住し,共通の文化をもつ人びとの集団。近代国民国家を形成していない集団をさして民族と区別して使われる場合と,いわゆる〈未開社会〉の集団をさして使われる場合などがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぶぞく【部族 tribe】

文化人類学(民族学)は民族誌的調査にあたって,その研究対象とする人間集団を指して恣意的に部族と呼びならわしてきた。よく似た語に種族,民族がある。それらは人種,言語,文化(生活様式価値体系など)を共有する人間集団とされているが,部族はこの3者に加えて特定の地域に居住する人々という限定をおくのが普通である。未開社会,つまり単純な技術と経済をもち,生業の分化も少ない,比較的小地域に編成されている社会を,文化人類学では部族社会として一括してきた。

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大辞林 第三版の解説

ぶぞく【部族】

特定の地域内に居住し、共通の言語・文化などをもつ集団で、いわゆる未開・原始とされる小規模な集団。政治社会の進化の一段階をさすものとして用いられることもある。民族と同義で用いられることもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

部族
ぶぞく
tribe

世界各地に散在する比較的小規模で自己充足的な共通の文化をもつ社会に住む人々の集団をさすが、共通する明確な定義はない。民族集団エスニック・グループ)と同概念として用いられることもあり、また、より小規模の集団(サブエスニック・グループ)の意で用いられることもある。英語tribeの語源であるラテン語のtribuaは、古代ローマ国家の政治的分割単位を示すことばであった。19世紀の進化論的人類学者は、部族社会tribal societyを、社会組織はあるが政治組織を欠く社会(L・モルガン)、また法的側面では、自発的な契約関係に基づく近代社会とは対照的に、生得的な身分による権利関係が優勢な社会(H・メイン)とみなした。その後の経験的研究の蓄積によって、部族社会の特徴としては、社会の内容よりもむしろ形態が重視され、小規模で、一定のテリトリー(領域)を占め、食糧生産による自給自足的経済を維持し、言語、宗教、世界観、価値観など同一の文化を共有し、しかも国家のような地縁的親族集団を越える中央集権的政治組織をもたない社会が部族的とみなされるに至った。しかし、こうした部族社会の特徴的形態はむしろ理念型として把握されるべきものであって、現実の社会は、国家とは無関係でありえず、近代化や産業化の影響を受け、かつまた外の社会との絶えざる政治・経済・文化的相互作用のなかにある。また、部族社会内部もけっして静態的ととらえられてはならず、エバンズ・プリチャードが南スーダンヌエルの研究で示したように、きわめて動態的な部族統合の原理がみられる。[白川琢磨]

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世界大百科事典内の部族の言及

【アフリカ】より

…(2)北部ハム人種 短身で白人もいるベルベル,長身長,長頭,褐色の皮膚,細い体つきのサハラ砂漠のトゥアレグ,ティブなどの諸族など,形質的には多様な混血の結果を示す人たちがふくまれる。
[民族]
 アフリカの民族集団は,ふつう,部族tribeという単位でとらえられる。人種,言語,文化伝統を共通にした集団単位で,数百万人から数千人までさまざまな規模がある。…

【氏族制度】より

…しかし氏族・部族および部族連合のような厳密な意味での政治的機能をもたず,胞族自体の平時の首長,軍事の指揮者,信仰守護者の類も存しない。 氏族の上に位するこうした政治的単位は,胞族の集りによって構成される部族tribeである。モーガンはアメリカ・インディアンの部族の機能と属性として,つぎのような諸点をあげた。…

【アフリカ】より

…規準のとり方にもよるが,黒人アフリカだけで800近い異なる言語が話されているといわれる。一つの共和国の中に,異なる習俗をもつ部族が30も40も共存していることはまれではない。だが,地理的,言語的,文化的に多様でありながら,同時にそこには一つの〈アフリカらしさ〉とでもいうべきものがあることも確かである。…

【中央アジア】より

…この遊牧生活の最も基本的な単位を,一応,氏族と呼ぶことができる。このような氏族が他のいくつかの氏族と連合して,さらに大きな遊牧集団を形成した場合,これを部族と呼ぶ。さらにこの部族が,他の諸部族とも連合してより大きな政治的・社会的集団を形成した場合,これを部族連合体ないし国家と呼ぶ。…

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