ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハンチョン地区」の意味・わかりやすい解説 ハンチョン(漢中)〔地区〕ハンチョンHanzhong 中国西北地方,シェンシー (陝西) 省南西部のハンチョン盆地を中心とする地区。北部にチンリン (秦嶺) 山脈,南部にターパーシャン (大巴山) 山脈がある。行政中心地のあるハンチョン市ほか 10県から成る。盆地は省の中心的な稲作地域で,ハンホイ (漢恵) 渠,パオホイ (褒恵) 渠,シュイホイ渠などの用水路が開かれている。山地には森林が繁茂し,用材のほか桐油,漆,茶,キクラゲ,クルミ,漢方薬材を産する。イボハナザル,レイヨウなどの珍しい野生動物が生息。ミエン (勉) 県ではオイルシェールを採掘。ナンチョン (南鄭) 県に化学肥料,ハンチョン市に食品の工場がある。西端をチヤリン (嘉陵) 江沿いにパオチョン (宝成) 鉄道が通り,支線のヤンアン (陽安) 鉄道が東西に縦貫する。チョンクー (城固) 県は漢の西域使節張騫の出身地である。人口 359万 190 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by