最新 地学事典 「ハースト片岩群」の解説
ハーストへんがんぐん
ハースト片岩群
Haast schist group
ニュージーランド地向斜の岩石から広域変成作用を受けて生じた片岩類。これらは従来,地域により,また変成度によりいろいろに命名されてきた。G. W.Grindley et al.(1959)は全体を3地域に分け,アルプス片岩,マールバラ片岩およびオタゴ片岩と命名。R. P.Suggate(1961)はその分類基準がまだ不十分とし,片岩類を総括しハースト片岩群と呼ぶよう提唱。白亜紀のRangitata orogenyによる高圧型の変成岩。南島北東部のMarlborough地方と南部のOtago地方ではローソン石あるいは青色角閃石が産出し,より高圧条件で生じた。一方,南アルプスに沿う地域(アルプス片岩)ではやや高温でぶどう石-パンペリー石相,緑泥石帯,黒雲母帯,アルマンディン帯およびオリゴクレース帯に分帯される。参考文献:R.P.Suggate(1961) NZ J. Geol. Geoph.,Vol.4
執筆者:服部 仁
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

