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服部 はとりべ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

服部
はとりべ

大化改新前の品部 (ともべ) の一つ。はとりは機織の略で,機を織ること,またその業の人をいう。その分布は全国に及び,服部首 (おびと) のような在地の管理者 (伴造〈とものみやつこ〉) に統率され,それをさらに中央の服部連 (むらじ) に総括的に統率されて,朝廷に織物を納めた。

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デジタル大辞泉の解説

はとり【部/織】

《「はたお(機織)り」の音変化》機を織ること。また、それを職業とした人。
「人の国に織るてふ―伝へても怪しやいかにここにしも着る」〈夫木・三三〉

はとり‐べ【部】

大化前代機織りを職とした品部(しなべ)。はたおりべ。

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世界大百科事典 第2版の解説

はとりべ【服部】

機織に従事した大和朝廷の職業部。〈はとり〉ははたおりの約言。その分布は西海道を除く全国にひろがる。分布地の内に713年(和銅6)まで調絹を貢納していなかった武蔵国,および延喜式制まで調絹を貢納しない安房国,佐渡国を含むことから推すと,絹ではなく麻布等植物繊維製品を生産したものと思われる。彼らは首(おびと)姓の地方伴造(とものみやつこ)に統率され,これを中央の服部連(むらじ)が管掌した。《新撰姓氏録》によると摂津神別の服部連は允恭天皇の世に織部司に任じられ諸国の織部を総領したとあり,服部の設定を5世紀代後半と伝える。

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日本の地名がわかる事典の解説

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

服部
はとりべ

大化前代の品部(ともべ)の一つ。機織(はたおり)を専業とした部。「はたおりべ」の約。全国的に広く分布し、各地域ごとに連(むらじ)、首(おびと)、造(みやつこ)などの姓(かばね)を有する首長すなわち伴造(とものみやつこ)に率いられたが、これらをさらに中央にあって一元的に統率支配する上級の伴造が服部連であった。服部は朝廷の一般的需要に応ずる製品を貢納したが、そのほか特定の用途に応ずるものとして神服部(かんはとりべ)、殿(との)服部などがあった。伊勢(いせ)の神服部は神宮に奉納する秋冬の神衣(かんみそ)を調製した。服部連が神別氏であることから、服部の技術は日本固有のものと推測されるが、呉(くれ)服部は名のごとく渡来系なので、その技術も大陸のそれであろう。服部の一部は大化以後も拘束され大蔵省織部司(おりべのつかさ)に勤仕した。[黛 弘道]

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