普及版 字通 「バイ・こもとめ」の読み・字形・画数・意味
14画
[字訓] こもとめ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は某(ぼう)。某は曰(えつ)と木に従い、木の枝の先に祝詞の器を著け、いわば申し文をして神に謀(はか)り祈る意で、結婚や子求めのことを祈る。〔説文〕一上に「祭るなり」とあって、郊をいう。〔礼記、月令〕仲春の月の〔注〕に「高辛氏の世、玄鳥(燕)卵を(のこ)す。(じゆうかん)之れをみて(せつ)を生めり。後王以て媒官の嘉と爲して、其の祠を立つ」とあり、玄鳥説話を背景にもつ子求めの神である。〔周礼、地官、媒氏〕に、中春の月、ここで男女を合わせ、私奔を禁ずることがないという。その神をまた高媒ともいった。〔玉〕に「子を求むる祭なり」という。
[訓義]
1. こもとめ、こもとめの祭。
2. まつり、男女を合するまつり。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 サイハヒ 〔字鏡〕 クヒ・マツリ
[語系]
・muは同声。は子求めの祭。は胎孕をいう。またphuも声近く、胎の意。
[熟語]
宮▶・祠▶・祝▶・檀▶
[下接語]
燕・郊・高・祀・神・立
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報