バカマツタケ
ばかまつたけ / 馬鹿松茸
[学] Tricholoma bakamatsutake Hongo
担子菌類、マツタケ目キシメジ科の食用キノコ。形も香りもマツタケに似るが、はるかに小形。生態的にマツタケと比較すると、マツタケがマツに菌根をつくるのに対して、バカマツタケでは、コナラ、ミズナラ、クヌギなどに菌根をつくる。傘は、径6~10センチメートル、表面の地色は黄白色だが中央部は淡い黄褐色ないし栗(くり)褐色を帯び、繊維状のささくれ紋を現す。また、全体に淡黄を帯びる(とくに周縁部で顕著となる)のも特徴の一つである。傘の下面は繊維質の被膜で覆われるが、傘が開くと、膜はつばとなって茎の上部に残る。胞子紋は白。かつては日本特産種と考えられたが、現在では北アメリカ、ニューギニア島、中国東北部にも分布が知られている。マツタケと同様に優れた食菌である。
[今関六也]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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バカマツタケ
ラタケ目キシメジ科の食用キノコ。日本、中国、ニューギニア島などに分布する。近縁種のマツタケより小型で色は少し薄いが、形や食味はマツタケと似ており、香りはより強い。マツタケとは異なり、アカマツなどのマツ科の樹木ではなく、コナラやクヌギといったブナ科の樹木の根に外生菌根を形成して共生する。人工栽培は難しいとされてきたが、2018年に奈良県森林技術センターが林内での人工栽培に、肥料メーカー・多木化学(本社・兵庫県加古川市)が室内での完全人工栽培に成功した。
出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報
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世界大百科事典(旧版)内のバカマツタケの言及
【マツタケ(松茸)】より
…また新しくマツタケ山を造成する目的で,胞子の散布,菌糸の移植,マツタケ菌感染苗木の移植などが試みられていたが,まだ大量に子実体を生産する域には至っていない。 近縁種に,マツタケと形態的によく似ているが,シイ・コナラ林に発生し,マツタケ特有の香りをもたないニセマツタケ,カシ・ナラ林に発生し香りをもつバカマツタケ,アカマツ・ツガ林に発生し香りをもたないマツタケモドキがある。外国ではヨーロッパに産するオウシュウマツタケ,アメリカ東部および西海岸地方で採れるアメリカマツタケがあるが,いずれも特有の香りをもたない。…
※「バカマツタケ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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