…これらの病気は,特異な感染様式と臨床経過をとるためチフス性疾患と呼ばれ,一般に食中毒や急性胃腸炎の病型をとる他のサルモネラ症と区別される。腸チフス,パラチフスは主として消化管のリンパ組織に固有の病変を起こし,特有の熱型,徐脈,バラ疹,脾腫,白血球減少を主要症状とする急性全身感染症である。 腸チフス,パラチフスは昭和の初めから第2次大戦直後まで日本全国で年間5万人以上の発生がみられたが,その後急激な減少を続け,1967年以後300~500人程度に減少している。…
※「バラ疹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」