バレル仕上げ(読み)バレルしあげ(その他表記)barrel finishing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バレル仕上げ」の意味・わかりやすい解説

バレル仕上げ
バレルしあげ
barrel finishing

バレルと呼ばれる樽 (通常六ないし十二角形) の中に,工作物,メディア,コンパウンドを封入して回転させ,工作物とメディアの衝突によってなめらかな表面に仕上げる加工法。小物の量産に適しているが,加工条件に経験を要し,騒音が大きい難点がある。メディアには,砥粒,石英その他の石塊,鋼球,皮,おが屑,その他が使用され,仕上げ目的によって使い分ける。コンパウンドは防錆潤滑,つや出しなどの作用をする液体で,鉱物油や石鹸液が用いられる。類似する加工法に,タンブリングがある。工作物とアルカリ性コンパウンドを封入し,いわゆる共ずりによって油や酸化膜などを落すのに用いる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む