バレル仕上げ(読み)バレルしあげ(その他表記)barrel finishing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バレル仕上げ」の意味・わかりやすい解説

バレル仕上げ
バレルしあげ
barrel finishing

バレルと呼ばれる樽 (通常六ないし十二角形) の中に,工作物,メディア,コンパウンドを封入して回転させ,工作物とメディアの衝突によってなめらかな表面に仕上げる加工法。小物の量産に適しているが,加工条件に経験を要し,騒音が大きい難点がある。メディアには,砥粒,石英その他の石塊,鋼球,皮,おが屑,その他が使用され,仕上げ目的によって使い分ける。コンパウンドは防錆潤滑,つや出しなどの作用をする液体で,鉱物油や石鹸液が用いられる。類似する加工法に,タンブリングがある。工作物とアルカリ性コンパウンドを封入し,いわゆる共ずりによって油や酸化膜などを落すのに用いる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android