日本大百科全書(ニッポニカ) 「タンブリング」の意味・わかりやすい解説
タンブリング
たんぶりんぐ
tumbling
転回運動の総称。主としてマットを使用して行われる。背をつけて転がる基礎的なものから、前転跳び、後転跳び、前・後・側方宙返り、2回宙返り、宙返りひねりなど、内容も豊富で、技術の幅も広い。体操競技の床(ゆか)運動の主要部分となるタンブリングの上達は、体操選手にとっては必須(ひっす)条件である。アメリカがもっとも盛んで、日本でも、男子競技の一つとして全日本選手権大会が行われている。競技は、長さ18メートル、幅1.5メートル、厚さ4.5~6センチメートルのマットを使用して、各種の転回運動を1分間連続して行い、難度、組合せ、実施の三要素について、4人の審判がそれぞれ10点満点で採点する。
[上迫忠夫]