バーブエルマンデブ海峡(読み)バーブエルマンデブかいきょう(その他表記)Strait of Bāb el-Mandeb

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーブエルマンデブ海峡」の意味・わかりやすい解説

バーブエルマンデブ海峡
バーブエルマンデブかいきょう
Strait of Bāb el-Mandeb

紅海とアデン湾とを結ぶ海峡アラビア語の「涙の門」を意味する難所であった。幅 32kmで,中央部にあるペリーム (パリーム) 島によって2つの海峡に分れる。西の海峡は幅 25km,水深 311mで,東は幅 3.2km,水深 29mである。夏の北北西風の季節には表面流底流が紅海からアデン湾に流出し,中間層流が紅海に逆流する。冬は表面流が紅海に流込み,底流がアデン湾に流出する。海峡をはさんでアラビア半島イエメンと,アフリカ大陸のエリトリア,ジブチが対峙し,経済的にも戦略的にも要衝である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android