底流(読み)ていりゅう

精選版 日本国語大辞典 「底流」の意味・読み・例文・類語

てい‐りゅう ‥リウ【底流】

〘名〙
① 川や海で、底の方を流れる水の流れ。
② (━する) 表面には現われないで、人の心や物事根底勢い思想感情などが動いていること。また、そのもの。
政治小説を論ず(1898)〈後藤宙外〉再び政治小説を論ず「渠等は政界の底流を潜り」
※「細雪」の世界(1949)〈浅見淵〉「いまは滅び失せている昔の東京下町のそれに対する作者の深い愛惜の情が、色濃く底流している」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「底流」の意味・読み・例文・類語

てい‐りゅう〔‐リウ〕【底流】

川や海の、底の方の流れ。
表面には表れないで、奥底に動いている思想・感情・勢いなど。「人々の底流にある根深い政治不信感」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android